お問い合わせ
技術資料トップへ戻る

ラップストーン

アンカー式空石積工法「ラップストーン」の技術情報をまとめています。

ラップストーンは、ストッパーパネルを装着したアンカー部材と自然石を固定した製品です。自然石とストッパーパネルの間に充填した裏込材(割栗石φ50~150mm)が支圧支持効果により一体化し、土圧等の外力に対して練石積と同等程度の強度を保持するとともに、自然石間のランダムな空隙が水辺の生態系保全を創出する場となり、自然環境に配慮した護岸・擁壁を形成します。自然石を主材料とし、コンクリートをほとんど使用しないため、CO2の排出量を一般的な間知ブロック比で約8割抑制することができます。

特長

災害復旧工法に指定された技術

『災害復旧工事の設計要領(赤本)』の参考資料に「アンカー式空石積工」として施工歩掛が掲載されています。『美しい山河を守る災害復旧基本方針』では「C表-石系-アンカー式空石積」に該当します。

現地発生材の有効活用と施工性

現地発生材を利用した現場製作施工にも対応でき、カーブや法勾配の変化にも柔軟に追従しやすい構造です。旧来の空石積とは異なり、安定した強度を確保しながらも、専門の石工ではなく普通作業員でも施工することができます。

空積みでありながら優れた強度

建設技術審査証明(第0508号)を取得しており、仕様・構造等の特性が認められています。アンカーとストッパーパネルの効果により裏込材と一体化した構造となることで、直高8m以下、設計流速8m/sまでの条件に対応できます。

多孔質な構造が生態系保護に最適

自然石の凹凸と空隙が水生生物や小動物の生息空間となり、背面土砂と連続した透水・保水構造が植生の回復にも寄与します。ホタルの生息環境の創出にも適しています。

周辺の景観に違和感なく調和

のり肩や水際の境界線が目立ちにくく、自然石の明度・彩度が周辺風景に馴染みやすいため、地域住民に受け入れられやすい温かみのある護岸・擁壁景観を形成できます。

全国で豊富な採用実績

改修、災害復旧工事など、全国3,000箇所以上の採用実績があります。開発から20年以上の歴史を有し、河川護岸・道路擁壁分野で一定の地位を確立しています。

製品の単体写真

様々な種類の自然石に対応しています。

割石
玉石
角取り石(転がし石)

製品単体図

標準仕様と高耐久仕様の製品単体図、および高耐久仕様アンカー材の断面図です。

標準仕様
高耐久仕様
アンカー材の断面図(高耐久仕様)

標準規格表

規格形状裏込材量基準数量
500型自然石φ300内外(200mm〜400mm)、アンカー長L=500mm、ストッパーパネル150mm×150mm0.548m3/m212個内外/m2
800型自然石φ300内外(200mm〜400mm)、アンカー長L=800mm、ストッパーパネル150mm×150mm0.816m3/m212個内外/m2

※直高が高くなる場合や、土質条件、載荷条件によってアンカー長が規格よりも長くなることがあります。

仕様表

区分名称材質仕様備考
共通自然石玉石・角とり石(転がし石)・割石φ300mm内外(200mm〜400mm)、圧縮強度30N/mm2以上種類により色味が異なります。
共通特殊ボンド接着材自然石とアンカー材の接着に使用します。環境ホルモン等の水質環境に影響を与える物質を含みません。
共通ストッパーパネルABS樹脂150mm×150mm、t=6mm支圧板として裏込材の一体化を補助します。
標準アンカー材亜鉛アルミ合金メッキ鉄線(300g/m2、アルミニウム10%含有)線径φ6mm、L=500mm または 800mm自然石への挿入部は凹凸形状に加工しています。
高耐久アンカー材亜鉛アルミ合金メッキ鉄線(300g/m2、アルミニウム10%含有)芯線径φ6mm、L=500mm または 800mm、ポリオレフィン樹脂被覆強酸性河川や汽水域河川など、特定条件で採用します。
高耐久保護チューブポリオレフィンチューブ管厚1.5mm、内径φ8mmアンカーの破損防止のための保護チューブです。